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通電中に興味深い局所電位の変化を示し,Broad Accessory Pathway の存在が示唆された左前側壁副伝導路の 1 例

Therapeutic research(2013)

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Abstract
症例は 19 歳女性。主訴は動悸。中学 1 年生時の健診心電図にて WPW 症候群を指摘された。その頃より,年 3~4 回の 10~20 分程度持続する動悸を認めていたが,症状が軽いため経過観察となった。今回,これまでとは異なり呼吸ができないほど強い動悸発作を認めたため,カテーテルアブレーションを希望され当院へ紹介された。心電図上,A 型デルタ波を認め,心室ペーシング時の冠静脈洞カテーテルでの心房早期興奮部位を左側壁側に認めたことから,左側副伝導路と診断した。経中隔にて左房にアプローチし,心室ペーシング中に僧帽弁輪をマッピングしたところ,左前側壁にて心房最早期興奮部位を認めた。同部位にて通電施行するも,副伝導路は離断できなかった。しかしながら,通電中のアブレーションカテーテルにて記録された局所電位では,通電に伴い徐々に局所のVA 時間が延長する現象を認めた。通電部位を徐々に頭側に移動させてゆくと同様の現象を伴うとともに通電開始から副伝導路離断までの時間が徐々に短縮した(16 秒→1 秒)。最終的に通電開始部位から 13.9 mm 頭側にて通電を施行したところ,通電開始 1 秒にて副伝導路離断に成功した。同時にデルタ波も消失した。以後は,外来フォローにてもデルタ波の出現は認めていない。これらの所見から左側壁~前側壁にかけての broad accessory pathway の存在が示唆されたが,明らかな器質的心疾患を伴わない左側 broad accessory pathway は比較的まれと考えられるため文献的考察も含め報告する。
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accessory pathway
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