核内封入体を認めた肺benign clear cell tumorの1例

米川 香,橘 真由美,駒井 隆夫, 瀬合 秀昭,埴岡 啓介,高垣 和代, 安井 幸代,酒井 康裕

The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology(2006)

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摘要
背景: clear cell tumorはperivascular epithelioid cell由来と推定されているきわめてまれな腫瘍で, 一般的に良性とされている. 今回われわれは肺におけるclear cell tumorを経験したので報告する.症例: 74歳, 女性. 近医にて左大腿骨頸部骨折治療の経過中に撮影した胸部X線およびCTにて左下葉S9-S10に径18mm大の境界明瞭な腫瘍1を指摘され当院受診となり, 経気管支針吸引細胞診が施行された. 細胞診では, 血管線維性間質を軸に上皮様細胞が増殖する大型の細胞集塊を認めた. 上皮様細胞の細胞質は淡明または穎粒状, N/C比は低く細胞境界は不明瞭で, 核は類円形-紡錘形で, 大小不同や核内封入体を認めた. 核クロマチンの増量や核縁肥厚はみられなかった. 以上の所見から良性腫瘍, 特に充実性増殖が主体の硬化性血管腫を疑ったが確定診断にいたらず肺の部分切除が施行された. 組織学的にはグリコーゲンの豊富な淡明な細胞質, 小型均一な核, 明瞭な細胞境界を有する細胞が, 繊細な血管性問質を伴ってシート状に増殖しており, 免疫染色にてHMB45陽性を示し, clear cell tumorと診断された.結論:従来clear cel ltumorの細胞診での報告は少なく, 核内封入体の存在はほとんど指摘されていなかった. また細胞診標本でのPAS染色, HMB45免疫染色を行うことにより術前診断も可能であると考えた.
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关键词
benign clear cell tumor,nuclear inclusion bodies,lung
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