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P1-005 インターフェロン誘導遺伝子発現上昇は壊死性リンパ節炎(菊池病)の診断に有用である

Japanese Journal of Clinical Immunology(2012)

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Abstract
壊死性リンパ節炎(HNL,菊池病とも呼ばれる)は有痛性頚部リンパ節腫脹を主徴とする良性炎症性疾患であるが,その病因は不明である.HNLは特徴的な症状や特異的検査がなく,悪性疾患との鑑別のために時としてリンパ節生検が必要である.我々はHNLの非侵襲的な早期診断法を確立するため,末梢血単核球の遺伝子発現を解析し,判別分析を行った. マイクロアレイによりHNL患者末梢血単核球で高発現する5つの遺伝子(IFI44L, CXCL10, GBP1, EPSTI1, IFI27)を同定した.この5遺伝子は全てインターフェロン誘導遺伝子であり,HNL患者リンパ節でも同様に遺伝子発現が上昇していた.HNL患者24例,正常対照34例,疾患対照94例の末梢血単核球で同遺伝子を定量PCRにより遺伝子発現を解析した.この5遺伝子の発現レベルは対数正規性を示し各遺伝子間で正の相関を認めた(r2=0.28-0.60).また同様に血清CXCL10もHNLの有症状期に上昇していた.この5遺伝子の遺伝子発現レベルを用いて判別分析を行った.84%の正確性でHNL群,正常対照群,疾患対照群を判別することが可能であり,早期診断に有用であると考えられた.インターフェロン誘導遺伝子は抗ウイルス活性を持ち,HNL患者末梢血でこれらの遺伝子の高発現がみられることは,HNLと何らかのウイルス感染との関連を示唆する所見であると考えられた.
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