Secondary nodal metastasis after treated by peroral excision in patients with oral squamous carcinoma.

原発巣のみ切除を行った口腔粘膜扁平上皮癌一次症例126例の後発転移頻度は19.8% (25/126) であった。各種臨床, 組織所見の中でも低分化型, 癌浸潤様式4C, 4D型は後発転移に関与する直接因子と考えられた。この他の予後不良因子は舌発症, 節外浸潤型であった。また, 節外浸潤型に対する頸部郭清前後の放射線併用療法の有効性が示唆された。術後6か月以内に発現した後発転移の70.0%は治癒し得たことから, 原発巣切除後には潜在性リンパ節転移の予測判別スコアを参考に厳重, 頻回 (特に上内深頸リンパ節の診査) の経過観察が肝要であり, 加えて, 癌浸潤様式4D型は選択的頸部郭清の適応となる可能性が示唆された。