大気・波浪・海洋結合モデルによるハリケーンカトリーナの高潮場のシミュレーション
海岸工学論文集(2006)
Abstract
一般に, 浅い海域が長く続けば続くほど, 白波砕波の発生率が増え海水流動が活発化し, 吹き寄せ効果が大きくなる. また, 外洋や広い湾では旋回する台風の強風域に引きずられるような循環流が発達し, これが陸によって遮られると急激な水位上昇が発生する. このため, 陸棚の幅が広く水深が浅い海域では, 同一規模の低気圧でもより大きな高潮が発生する. 2005年のハリケーンカトリーナの高潮もこのケースである. 本研究では, 大気・波浪・海洋結合モデルを用いて, 上述のような陸棚上での高潮の増幅機構を考慮したハリケーンカトリーナの高潮場の数値シミュレーションを行った結果を示す.
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