���次元偏光光学系蛍光x線分析装置を用いる大気浮遊粒子状物質(pm2.5)の微量元素分析

米澤 周平, 保倉 明子, 松田 賢士,紀本 岳志,中井 泉

Bunseki Kagaku(2010)

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摘要
粉じん捕集機で捕集した大気浮遊粒子状物質(PM2.5)中の微量元素組成について,三次元偏光光学系蛍光X線分析装置による定量法の検討を行った.Gd管球を一次X線とし,Ti,Ge,Moを2次ターゲットとして用いることで,6時間捕集したフィルター(大気量6 m3)から,Al,Si,S,Cl,K,Ca,Mn,Fe,Cu,Zn,Pbの11元素が検出できた.また,各元素を定量するため,多元素混合溶液の液滴をポリカーボネートフィルターへ含浸させてフィルター試料を作成したところ,S,K,Ca,Cr,Mn,Fe,Cu,Zn,Pbの9元素について直線性のよい検量線(相関係数の二乗値R2=0.9491~0.9999)を得ることができた.またこの検量線は,フィルター上の大気粉じん標準物質(NIST SRM 2783)を用いて作成した検量線とほぼ一致した.S,Zn,Pbについては,検出限界が3.6,1.0,3.5 ng cm−2となり,非常に高感度な微量元素定量が可能となった.この手法を,大阪府大阪市鶴橋で2006~2007年の間に4回行われた大気エアロゾル成分連続測定法開発グループ(FECOA)の大気モニタリングへ応用し,6時間ごとに5日間にわたって採取されたPM2.5中の微量元素の定量を行った.その結果,捕集したPM2.5のS,K,Ca,Fe,Cu,Zn,Pb濃度(ng m−3)は日内で変動していることが初めて明らかとなった.特にPM2.5のS濃度と大気中SO2濃度には高い正の相関が認められ,西風が吹く時間帯にS濃度が上昇していた.このことから観測点の西方にSを含むPM2.5の発生源が存在する可能性が示唆された.
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关键词
diurnal variation,xrf,suspended particulate matter,trace elements
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