Rapid Response Systemによる院内救急対応
The Journal of Japan Society for Clinical Anesthesia（2013）
Abstract
院内救急事案の予後を改善させるためにはcode blueの構築だけでは不十分であることがわかってきており，欧米ではRapid Response System（RRS）を導入して対応することが一般的になりつつある．RRSが従来のシステムと大きく異なるのは，(1)患者急変を予見して迅速な対応策を起動し，(2)正確な評価と処置の実施が可能な専門チームが診療にあたり，(3)記録を作成してアウトカムを判定し，(4)その結果をもって施設の体制を改善していく，という一連の過程が含まれているからである．RRSに関するエビデンスはいまだ蓄積中の段階ではあるが，医療安全の実現には不可欠とされており，わが国でも導入・普及が望まれている．
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